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ヤマトシジミ    5月 東京都江戸川区

ま え が き      


虫採りが好きな子供だった。

いわゆる昆虫採集ではない。
採りはしたものの別に集めてはいなかった。
採った虫はしばらく飼ってみて、
生態が判らなくて飼えない時はさっさと逃がしていた。
所有欲があるようでいまいち希薄な人間なのである。
長じるにつれ、いつしか採ることもしなくなった。

といって、興味が薄れたわけではない。
幸い今の私にはカメラというツールがある。
写真におさめておけば、
出会った記念をいつまでも手元に留めておけるのだ。


もっとも、植物やきのこ・鉱物と違って相手は動く。
しかも小さい。
撮影にはそれなりの困難が伴う。

殊に近年はデジカメをメインに使っている。
そのタイムラグは動体撮影において致命的な弱点だ。
撮った、と思った瞬間には
すでに相手が逃げてしまっていることも少なくない。

それでも、散策のついでに出会った虫たちに
カメラを向けていたものが
それなりの枚数、貯まった。

但し今回は写真集ではなく、
取り上げた虫についてうだうだと述べる、
テキスト主体のコンテンツで公開することにした。
内容も週イチくらいのペースで少しづつ更新してゆくつもりである。
メールマガジンのような感覚で楽しんで貰えればと思う。

地球上の生命のほぼ半数を占める昆虫の世界。
彼等のルックスや暮らしぶりに興味はつきない。

食わず嫌いの方も、ぜひちょっと覗いてみて頂きたい。

                                                      2001年 晩夏  日高トモキチ 記。