道化師と踊り猫 Le chat dansant et le clown (4'21") |
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調子外れの夜空の紳士 星降る夜にロンド爪弾く そこらの客はジンでへべれけ きつねの顔は墨でまっくろ テーブルを回れば月菓子のお替り 隣の席の猫が咳払いをひとつ 給仕(ボーイ)頭が慌てて直立 火花散らして躓き転倒 踊りを止めて道化師笑う 猫先生はフィドルを所望 うすあおき灯りがこの広場を照らすだろ さあ僕らも席につきこの宴に酔い痴れぬ 道化師と踊り猫 月あかりにアンサンブル 覚束ないステップ 照れ笑いのshyness girl 道化師の妹はカクテルに頬染めて 昨夜の語らいを思い出し笑い あおじろい顔したみみづくの子供らが 母親に囁くだろ「もうすぐ彼が来るよ」 道化師と踊り猫 月あかりに薄れてく 透き徹った背中から 夢のまぼろし零して 道化師の妹は眠るように消えてった 三月前のこんな晩のことでした 道化師と踊り猫 月あかりに涙する 透き徹った背中は 彼のまぼろし映す 道化師の妹を連れてった男が やっぱりみんなを連れてゆく 15年ほど前に書いた、 道化師と彼の妹の話を歌ったワルツ。 その後バンド活動をした折にナンバーに取り入れ、 2度のステージでオープニングを飾っている。 ←戻る |
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