MINOLTA 9xi+AF 50mm/1.4 MINOLTA α9xi
カメラを仕事で使う

私はカメラを仕事に使う人間だ。
プロカメラマンを自称する気はさらさらないが、
雑誌の記事ページに添えるカットくらいは撮るし、
結婚式のカメラマンも(場合によっては)引き受ける。
んで、そうやって道楽を離れてカメラを使うには、
メインとなるカメラシステムが必要となってくる。
私の場合、ミノルタのαシステムがそれに該当する。

むろん、ライカだのクラシックカメラだのの
「趣味カメラ」でも仕事はできる。
て言うか昔は皆ソレで仕事をしていたのだ。

しかし、例えば今結婚式のカメラマンを任された人間が
首からバルナックライカなんぞをぶら下げてきたら、
私は「この人は真面目に撮る気がないのだな」と思ってしまう。
なぜか。理由は簡単だ。
結婚式の撮影では、
間違いなくストロボ撮影がメインになるからである。

クラシックカメラ愛好家はえてして、
テクノロジーの進歩を鼻で笑いがちである。
しかし技術は常に必要に迫られて進歩するものだ。
この30年間で飛躍的な進歩を遂げたもののひとつが、
ストロボ撮影に関するテクノロジーなのである。
クラシックカメラは、
基本的にストロボ撮影を度外視して設計されている。
高性能のオートストロボを使えばある程度はカバーできるものの、
現代のカメラの持つすぐれた調光性能には及ぶべくもない。

同様に、仕事で一個の麻雀牌を
クローズアップしなければならないような場合、
やはり趣味カメラでは役に立たないのだ。

まじめにカメラを使う気があるのなら、
メインシステムを持っているのが当然だと、私は考えている。
むろん、レンズやアクセサリー全般を揃える必要は全くない。
自分が必要と思える場面で、必要なシステムがあればよい。

私のαシステムは、
あらゆる場面でニーズに答え続けてくれている。

そのメインカメラとして活躍しているのが、
この9xiなのである。
曲線を多用した大胆なデザインは、
手の大きな私には非常にしっくりと馴染む。
発表当初、その「行き過ぎたオート化」が
批判の対象になったxiシリーズの、
これはフラッグシップモデルであった。
抜群のレリーズ感からは、作りのよさが伝わってくる。
他に使っている人を滅多に見掛けないが、
よく出来たカメラなのだ。本当に。

9xi唯一最大の問題点は、
フラッグシップモデルであるにも拘らず
メーカーが「プロ向けには作っていない」と
公言していたことで。
要するにそれだけの自信がなかったらしい。

そんなミノルタが、今度こそ堂々と
プロユース機であることをアナウンスしたのが、
今回新しく発売されたα-9である。
とことんまで操作感に拘ったという、
新世代のフラッグシップモデルに私が寄せる期待は大きい。

・・・まだ当分買わないけど。
MINOLTA α-9xi+AF 50mm/1.4