OLYMPUS XA 35mm/2.8 Nikon COOLPIX950
レンズの底力

まずは310kbという重たさを覚悟の上で、
こちらの画像をご覧頂きたい。
一切、加工は施していない。
クールピクス950のFINEモードが切り取ったままの、
曇天の美瑛の丘である。
色調がややソフトだが、これは後に処理することを考慮に入れての
設定であろうと思われる。
解像度、コントラストにおいては
一般的な銀塩写真にまったく遜色はない。

これが、この写真機というよりはビデオカメラにしか見えない
一台のデジタルツールの写した画なのである。

去年くらいまで、
私の中ではデジタルカメラはメモ帳のようなものだった。
このコンテンツでも再三述べて来たように、
カメラのそういう使い方を否定するものではない。
撮ったその場でモニターで楽しみ、
不要なものは削除できる。
便利この上ないヴィジュアルのメモ帳だ。

しかし、どうせ撮るならば作品も撮りたい。
そう思って現行機種を眺めた時、いまひとつ食指が動かなかった。
これは単に画素数の問題ではない。
35万はともかく、100万画素オーバーの機種であれば
A4サイズ以上に伸ばさない限りは
十分に観賞に耐えうる絵を撮れる。
けれど、やはりまだツールとして熟成している印象がなかった。
機能と先進技術に振りまわされている感じがしたのである。

それが今年に入ってようやく機が熟した感触があった。
いくつかの候補の中から、
絶対後悔しないという確信の元に選んだ一台が、これである。
根拠はと言われると、やはりそのレンズに銘打たれた
ニッコールという文字に幻惑されてのことである。
要は、ニコンという会社に対する
絶大な信頼感に起因しているのだ。

こと銀塩写真に関して言えば、
ニコンはファミリーユースの商品を造るのが
おそろしく下手なメーカーである。
しかしその分、
最上位機種という自信のもとにリリースするカメラは、
絶対にユーザーの期待を裏切ることがなかった。
これはニコンFからF5に至るまで
途切れることのない実績である。

F5と同じ深紅の楕円をグリップに刻んだこの新鋭機に、
私は絶大な信頼を置いた。
そして、その信頼と期待は裏切られることはなかった。

何よりも撮ってすぐに
コンピュータに取り込めるのはありがたいし、
2センチまで寄れるという近接撮影能力の高さも凄い。
これははっきり言って
ウチにあるどのマクロレンズよりも優れている。
もう少しシャッターのタイムラグがなければ、
本当に言うことはないのだが。

さて、
これからデジタルカメラを買おうという方の為に、
いくつかポイントをあげておきたい。

まず、モニターの見やすさ。
細かいピント合わせでは、
これが最重要事項であると言ってもいい。
特に明るい場所では液晶モニタは見づらくなりがち。
その際にはファインダーを使うので、
こちらの見やすさもチェックしておきたい。
最近のカメラはファインダーが暗いのが多いのだ。

次に電源系統。デジカメは電池の消耗が早いので、
充電が可能か、
もしくはどこでも売っている単3電池を使えることが
望ましい。

もうひとつ、忘れられがちなのが感度設定である。
できればISO相当で400以上の設定が欲しいところだ。
でないと、ちょっと暗いところでは
フラッシュを焚かねばならなくなり、
電池の消耗を無駄に早めてしまう。
画素数はまあ130万をオーバーしていれば問題はないだろう。
メガピクセル機とはいっても、
最高画質で使うことは殆どないと言っていい。
そんな画像は普通に扱うには重たすぎるし、
使い道もないものだ。

別にこの機種ではなくとも、
現在市場に出回っているデジカメは
だいたいツールとして練れて来ていると思う。

最近やや緊縮財政ぎみの私としては、
フィルム代がかからないのも嬉しい。
そんな次第で、今はこれが私の街歩きの友である。

最後におまけをひとつ。
美瑛で見かけたキノコの画像(113kb)をどうぞ。
COOLPIX2.jpg (26912 バイト)