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Nikon NewFM2 カメラの極北 カメラを写真を撮る道具と定義するならば、 |
| フィルムを手で入れ、手で巻き上げ、 手で露出を合わせ、ピントを合わせてシャッターを押す。 撮りおわったら手で巻き戻す。 フルマニュアル一眼レフ。 それだけの道具なのである。 OM10の項で述べたように、 シンプルなカメラこそが入門機であるとすれば 正しくFM2は入門機中の入門機に違いない。 複雑な操作は一切必要ないが、 ひと通りの知識が無ければ全く扱えないのだから。 要は、この一台さえ完全にマスターすれば、 どんなカメラでも(基本的には)扱えることになる。 それゆえこのカメラは、安価さも手伝って 写真学校の教材として広く使われている。 ところでFM2には、そういう入門機としての顔以外に もう一つ、信頼できる絶対的サブカメラという地位を ニコンユーザーに与えられている。 つまり、電気に頼らない フルメカニカルカメラであるという点において。 |
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一応電池室はあるのだが、 これは内蔵露出計の針を動かすためだけの電源で 電池が切れたところで他の部分は完全に普通に動く。 機能が少ないということは、 それだけ故障個所が少ないということでもある。 ニコンはMFからAFに移行する際に レンズマウント部の変更を行わなかった。 だから、F5用の最新式レンズであっても このシンプルなFM2に装着して使うことができるのだ。 トラブルが予想されるような場面において、 ニコンユーザーはF5やF4と一緒に、 この軽いカメラをバッグに放り込んでゆく。 これは保険であり、大きな安心感でもある。 FM2は、いわばニコンの小さな良心と言ってもいい。 現在もなお生産が続けられているゆえんである。 |
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