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Leica M4-P ライカを買うな ちょっと困る質問をされることがある。 |
しかし、ライカはフルマニュアル・フルメカニカルのカメラである。 最新型のM6ですら、その機能はOM-1やFM2と何も変わっていない。 再三述べてきた通り、 カメラに関する基本的な知識がなければ、 ちゃんとした写真が撮れない代物なのだ。 従って先の質問に対する答えは、 「あなたがカメラに関する基礎知識があって、 マニュアルでカメラ操作をするのを厭わないならば、 いいカメラですよ」 なのである。 この条件に当てはまらない人には、 ライカを買って欲しくない。 殊に中古のライカは、生産台数が限られている。 使えもしない連中が興味本位で買うから、 ライカの中古価格は高騰し、 本当に使いたい人のところには届かなくなってしまうのだ。 少なくともM3以降のライカは、骨董品なんぞではない。 今でも十二分に使える道具である。 ・・・とはいえ、かくいう私も数年前までは 「ライカなんて成金ジジイの持つ骨董品」と思っており、 まったく興味がなかった。 それが、このM4-Pを持つようになったきっかけとは、 ある人物との出会いによるものだ。 プロカメラマン、M氏。 この職業写真家でありながら無類のカメラ好きである人物は、 取材の現場で2台のEOS1Nを振り回すと同時に、 ワインダーを付けたM4-Pで カシャカシャとリズミカルにフィルムを消化していたのである。 |
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彼がM4-Pで写した画が雑誌の巻頭グラビアを飾った時、 私は瞠目した。 ライカは、現代のプロカメラマンの 第一線での使用に立派に耐えるツールなのだ。 そしてそれが、 ドイツ製ではなくカナダ工場で生産されたという理由で コレクション的価値のまったくない、 M4-Pという機種だという点も気に入った。 コレクション的価値がないということは、 中古相場もそれほど高くないということでもある。 投げ売りの値段ではないが、 それでもEOS1やF5を買うより全然安い。 そんな訳で、今私の手元にはM4-Pがある。 ISO100のフィルムを詰めたら、 50mmレンズを装着してf5.6〜11まで絞り込む。 シャッタースピードは明るさに応じて1/30〜1/125に設定。 あとはちょこちょこと光線条件だけを気にしながら、 ピントはほぼ目測でパシャパシャと撮って行く。 かさばる一眼レフよりもずっと快適に、 咄嗟のタイミングに応えてくれる。 このM4-Pと、R1sあるいはGR1sの2台を カバンに放り込んでゆくのが、 ここ数年の私の旅のスタイルである。 実に身軽だ。 サイクリングしながらのスナップとかいう、 一眼レフには絶対不可能な状況にも 難なく対応するセットである。 ライカM型は、本当に使えるカメラなのである。 だから重ねていう。 使う気のない人は、買わないで欲しい。 ライカが泣く。 |
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