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OLYMPUS XA いつもポケットにXA 生まれて初めて自分で買ったカメラ。 |
| あとで知ったことだが、XAの設計は 例によってオリンパスの鬼才・米谷美久氏であった。 OMシリーズやオリンパスペンに注がれたのと同じ魂が、 このプラスチックの小さなカプセルには込められていたのである。 即ち、小さいがすこぶる使いやすいのだ。 写りの良さも驚異的だった。 それまで私は、父に譲ってもらったキヤノンデミを使っていた。 これは普通のフィルムの画面を半分づつに分けて使う、 ハーフサイズのカメラである。 36枚撮りで72枚も撮れるというお買い得品ではあったのだが。 いざXAを手にして撮ってみると、全く写りが違うのである。 当時レンズに関する知識などある筈のない私は、 これを単純に画面サイズの違いによるものと思い込み、 「あーやっぱハーフサイズってダメなんだ」と思っていた。 後で気が付いたことだが、これは単純にそれだけの問題ではない。 XAのレンズがめちゃめちゃ優秀だったのである。 その証拠に、後にOM10を買ってズームで撮っていた時、 XAよりも美しい写真が撮れたためしは滅多になかった。 |
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そんなXAの唯一の弱点は、 ピント合わせであった。 ライカと同じ、距離計連動二重像合致方式なのだが 肝心の二重像がやや見えづらいのだ。 だが、これも判ってみれば f8まで絞っておけば別にシビアに合わせる必要もない。 ただし寄った時は話は別で、 被写体に85cmまで近づいたら、今度は絞りを開けて 丁寧にピントを合わせる。 そうすると、綺麗にバックをボカした画も撮れるのだった。 現在のプログラムAEのコンパクトには出来ない芸当である。 もっとも、レンズ自体は35mmという準広角なので あんまり寄るとパースがきつくなるのだけど。 モーターも何も内蔵してない為もあり、 ストロボを外したサイズは今でもずばぬけて小さい。 携帯性の良さは、コンパクトカメラの最優先事項である。 20年前のカメラではあるが、 既にコンパクトカメラの最終形が、そこには見えていた。 XAの命脈は、 現在もオリンパスμ(ミュー)シリーズに受け継がれている。 そしてμは天才森山大道氏の眼となって 「Hysteric Daido」という一冊の写真集を作り上げたのである。 んでも私はμはいまだに持っていない。 だったらXAの方がいいと いまだに思っているからである。 |
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