MIDIファイルについて |
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ネット上をぶらぶらしていると、 時折アクセスした途端に勝手に音楽が始まるサイトに出くわす。 MIDIファイルが埋め込まれているのである。 ページ内に再生/停止コントローラが表示されている場合もあるが、 最近は何の断りもなく埋まっているケースも多い。 ウチのようなナローバンド環境だと音楽鳴りっぱなしは厳しいので、 コントローラは出来れば表示して欲しいと思っている。 とはいえ、コントローラ表示は ブラウザがサポートしているプラグインによって変わってしまうので、 これをデザインに組み込むのはなかなか難儀なのではあった。 ここでいうMIDIとは Musical Instruments Digital Interfaceの頭文字であり、 その昔坂本龍一や矢野顕子が所属していた レーベルの名前ではない。 私にはMIDIについて詳しく説明する余裕も知識もないが、 まったく初心者の方にもひとつだけ知っておいて頂きたいのは、 MIDIファイルには テープやCDのように音楽が録音されているわけではない、 という事実である。 ファイル内に書き込まれているのは 音階や音程といった単なる演奏情報でしかない。 だからファイルサイズも小さくて済む。 ではなぜMIDIファイルが実行されると音楽が聞こえるのか。 答えは簡単。実際に音楽を演奏しているのは他でもない あなたの目の前のコンピュータなのである。 一般的なパーソナルコンピュータには音源が内蔵されている。 MIDIファイルはPC内の音源に向かって、 「この楽器を、このタイミングでこの音階で これだけの大きさと長さで鳴らしなさい」という命令を出しているのだ。 PCは言われるがままにヒイヒイと声を出すだけである。くっくっく。 このことは同時に、MIDIファイルによって演奏される曲は 聴く側の環境によって音色が違ってしまうことを意味している。 もちろんMIDI音源にはちゃんとした規格があるので、 ドラムのパートがピアノで演奏されてしまうような間違いは起こらない。 しかし、サウンドカードや音源の種類、PC自体の馬力なんかで ずいぶん差が出てきてしまう。 ちなみに通信カラオケというのは このMIDIファイルを利用して配信されてるらしい。 だから機械によって 妙にアレンジがちゃちく聞こえちゃったりするのだ。 では制作者が自分の作った曲を そのまま聴いてもらいたい時はどうするか。 →mp3とwaveファイルについて ←戻る |
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