A)ももにまつわる呼称。

 今回の募集で最大派閥を形成した。
 太股に与える攻撃であるがゆえ、このように呼ばれることに無理はない。
 東海〜関東地方に広く「モモカン」及び「ももち」が流通し、
 一方で北九州を中心に「モモカツ」が分布。
 その他いくつかの参考例がみられる。
「当地・静岡県伊東市では「モモカン」です。」(モノリス)

 そう、彼が「桃缶」からこの技を連想した瞬間、
 この企画は動き出したのであった。


モモカンです。東京都でございます。
家人も「モモカン」だったそうで、
こちらは横浜でございます。」(kaoru)

ももかん。平仮名か片仮名かは不明。
東京ですが、生まれてから12年間住んでいた青森のど田舎には、
そんなダンサブルな技はありませんでした(1980年当時)」(さんき)

 ダンサブルというよりはダンス・マカブルな気も。
 レッツ死の舞踏。


モモカン。
主に聞いたのは高校在学中。
千葉県市川市の高校でしたが、
東京江東地区と千葉東葛地区の生徒が多かったようです。」(キョーソク)

モモカンと呼ばれておりました。場所は、「海のない横浜」です。
名古屋でも通じていた気がします。」(かときち)

 「横浜には海がない」智恵子は言った。
 ウソです。言ってません。


「わたくしの中学(東京都目黒区)では「モモカン」と呼ばれており、
非常に流行っておりました。
あるよく晴れた秋の日、クラス対抗球技大会でサッカーにでていたわたくしは
ボールを持っている時に「モモカン」をくらったのでございます。
(明らかにわざと。)
痛みのあまり声も出せずに倒れたわたくしに、
応援してくれていたクラスの女の子達はエールをかけてくれました。
「こらー、授業中みたいにねるなぁー。
体よりも心が痛かった若き日の思い出です。」(チッキー)

 英雄とは孤独なものである。ひでおではない。
 関東地区モモカン優勢だが、あっちさんのこのような報告もある。


「神奈川県平塚市に在住しています。
自分達は「モモカン」でした。
平塚市でも学区が違うと「チャランポ」とか
「ポクチュウ」と呼ばれていました。」(あっち)

 ポケットモンスターの香りすら漂う愛らしいネーミングではないか。
 ポケットピカチュウってまだ続けてる人いるのだろうか。

「たしか"モモチ"です。
千葉県の船橋市あたりなのですが
私の中学では確かそうだったとおもいます。」(あじまる)

 モモチ三太夫は忍者のえらい人である。
 多少のもちもち感を伴うが。


「東京都練馬区では
「モモチ」とよんでました。」(虎太郎)

「大勢いるかと思いますが、
「ももち」です。千葉県です。」(奥津圭介)

「ももち」 岐阜県羽島郡にて。
小学校2〜3年のころ、上級生が
「ももち!」と叫びながら、
僕の太ももに食らわしていた。(星屑)

 いつの時代も上級生は理不尽なものである。
 なお、語源に関して次のような報告が寄せられている。

「ももち」
腿から血が出るほど痛い
というのが語源でした。
私が中学生のときに流行しましたので、かれこれ20年ほど前の話です。」(門田伸一)

 出ますか、血が。どくどくと。

「実家の北海道では「ももち」
しかし在学中の青森では「ホンコン」…なぜ?」(あるは)

 かの「侍魂」でも話題になっていた「ホンコン」はやはり実在する呼称らしい。
 130R蔵野も愁眉を開くに違いない。

『モモカツ』と呼ばれておりました。
程なく博多に近い、ある海辺の街でのことです。」(しそ巻き)

 うっかりヒレカツの仲間だと思うと痛い目に会うこと必定。

「福岡県福岡市で1988〜1990年くらいの間。
技名「モモカツ」(漢字では腿喝)です。」(り。)

 腿に喝を入れるから腿喝。
 一見理に叶った命名のようだが、
 喝を入れられて立てなくなる、というのはどういう訳なのか。


モモカツ。10年前の中学生時代、福岡にて。
ただし、中学校は地元の公立中学校ではなかったため、地域性には疑問が残る。」
(ni-chan)

腿かつ 佐賀地方
自分がその名を初めて聞いたのは高校入って違う中学出身の奴だったから
もっとマイナーかもしんない」(きょーし)

「九州は福岡市内出身ですが、「モモカツ」と呼んでました。
挨拶しながら近づき軽く膝をあげるときれいにヒットします。」(まさ)

 モモカツ、クリーンヒット。
 テキサスヒットで沢山である。

 以下、もも系小数意見。
「その技の名は:ももんが。地方:東京都世田谷区」(sby)

 ムササビよりも小さいぞ。
「私たちのところでは、「チャランボ」は
「真空もも」と言っておりました。
ちなみに愛知県です。」(ひろか@とらっきーの嫁)

 真空!真空!
 何やら真空飛び膝蹴りのようで、必殺技としての完成度の高さを感じさせる。

 ひとたび食らえば再起不能に違いない。

                                                                          「鶏・イカの足編」に続く。→NEXT