B)ムエタイに由来すると思われる呼称。

 実際にそういう技が存在し、正式な名称があるのであれば
 これがもっとも王道なのかもしれない。

 西日本を中心に展開しているようだが、東北からの報告もあり。
『ちゃらんぼ』
香川県ではこう呼ばれていたと思います。」(大坂孝一)

「福島県福島市です。「チャランボ」って言ってましたね。
関西系の呼び名とは知りませんでしたねぇ。
転校生が持ってきたのかなぁ?」(むー)

 関西というよりは林家こん平に近い何かを感じるのは私だけだろうか。
 私だけだろう。

 由来に関してはお二方からご指摘が。

チャランボ 名古屋です。
ムエタイから来ていると、
成長してから人に聞いたことがあります。」(牛窓ホヤ)

「チャランボ」でした。愛媛県松山市在住です。
当時は小学生で意味がわからなかったのですが、
ムエタイの膝蹴りってタイ語「チャランボ」というらしいので、
そこから由来しているんだろうと思います。」(弘都)

 奇しくもご両所ともに当時はその由来を知らず、
 長じて後に耳にしたという点が興味深い。
 きっと子供にはナイショなのだ。オトナの世界なのだチャランボ。

「茨城県土浦市近辺でしたが、
その技は
「チャランポ」呼ばれてました。
「ポ(po)」と半濁音なのが特徴でしょうか…。」(-HIM-)

 少々軽佻浮薄な雰囲気がないでもない。
 そういやちゃらんぽらんってユニットがいたな。

『チャランポ』
「ボ」じゃなくて「ポ」。
新潟県長岡市のごく一部の年代のみかも。
当時はキックボクシングの技名だと聞いていたので
タイ語か何かだと思っていました。
…ていうかさっきまで信じていたのですが違うの?
以上、どり★あすかでした。」(どり★あすか)

 どうもタイ語では上にあるように「チャランボ(bo)」のようで。
 それが地域や時代によって「ポ(po)」に進化を遂げたと思われる。
 そして進化の勢いは止めるべくもない。

ちゃんぽんとか言ってたような気がします。
京都やったかな?」(こーじ)

 リンガーハットだ。
 さらに進化は続く。もう誰にも止められない。
「私の地元鹿児島では「ちゃぼ」と呼ばれてました。
これはかなり痛い。」(とも)

 ゴイシチャボはチョコエッグのおまけである。仲井戸麗市も吃驚だ。
C)イカの足にまつわると思われる呼称。

 北海道の一部では「タコキック」と呼ばれていたという報告もある。
 この技を食らうと足腰が立たなくなり、軟体動物状態になるからであろうか。

 すべて関東方面からの報告である。
げそ・・。東京都練馬区にて。お前はイカか。」(ゆうじ)

「かなりうろ覚えなんですが「ゲソ」とよんでいたような・・・
場所は葛飾区です。」(じろうらも)

 関係ないのですがイタリアの方でしょうか。じろうらも様。

「技の名前が「げそ」で地域が東京都港区、特に下町方面です。」(G)

「げそ」と呼ばれていました。
昭和55年ごろ、東京都杉並区。
また、同じころ、公園の入口から、鬼になった人間が走り、
残り4,5人がそいつを追いかけて「げそ」を食らわす
「サバイバルゲーム」も流行しました。
公園の出口まで行けたら鬼の勝ち。
途中で立てなくなったら鬼の負け。
受験を控えた中学3年。フラストレーションたまってたのかなあ。」(徳永健)

 辛い。むごい。鬼なのに。
 これがさらに食らいやすくなったものが…
                   
「モモカン」「ゲソパン」でした。
 (神奈川県西部地方)
 どちらかというと、「ゲソパン」の方が流通していたように
 思うのですが、ゲソパンは同時に「純然たる膝蹴り」に対しても
 その呼び名が用いられていたような気がいたします。
 「あんなヤツ、チョーパン(頭突き)、ゲソパンだぜえぇぇ」
 慣用句のように使われておりました。
 暴力反対のココロ。」(田代哲也)

  まったくもって同感なり。
 おそらくこのような平和を愛する民が
  侮蔑をもって呼んだと思われる言葉が、以下の報告である。 
                    
ゲス。 東京。」(小出恭)

                                                                          「群雄割拠編」に続く。→NEXT